石田君の制作したテレビ番組の冒頭で、「グランドの芝生の上で、大の字になって往生する奴や、ベンチで『次はお前の打順だぞ』と声をかけて振り向いたら、眠るように息をひきとっていた奴もいたよ」と語る野球翁たちの生き様をみて、ふと旧知の友人・吉田太一君のことが頭に思い浮かびました。そして次の瞬間、フロリダに行くなら「ぜひ彼もいっしょに!」と思ったのです。
そのころ彼は自らの仕事で遭遇するさまざまな人間模様や出来事を綴ったブログが出版社の目にとまり、それが『遺品整理屋は見た』というタイトルで本として出版され、朝日新聞の「人」の欄にも紹介された、ちょっとした時の人です。
日本ではじめて遺品整理業という仕事を生み出し、死後数日から数週間も見つけられず孤独死した人たちの遺品整理に日々、奮闘しているのです。ところが、フロリダの野球翁たちは孤独死とは、まったくもって正反対の最期を迎えており、まさに「孤独死とは無縁の世界がここにある」と感じたからでした。吉田君にこの話をしたところ、興味を示してくれ、セントピーターズバーグ行きの話を快く了解してくれました。
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2007.10.06.現在
日本人選手
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